「知り合う」大切さ。
シチロカは「知る」事が大切だと発信してきました。しかも、ただ「知る」ではなく、相互に「知り合う」という事・・・・。
障がい者雇用を進めていくときに「障がい」という単語にくっついているそれぞれのイメージだけでなく、実際に会ってみる、話してみる、一緒に同じ時間を過ごしてみる…そんな時間をご提案して、いい意味でちゃぶ台をひっくり返す!そんな価値ある時間のご提供を心掛けて活動しています。
弊社がサポートしているクライアント様のケースとしては、「発達障がい」と言われる方々についてのサポートの頻度が高く、これまでの私個人の経験的にも、発達障がいといわれる方々のキャリア支援に多く関わってきました。
ここでは”発達障がい”と言われる方々への理解にあたって、大切な事をお伝えします。
「障がい」について知る
これまでにも、例えば「発達障がい」の基礎知識のオーダーを頂き、講座をしたことも何度もありますし、ハローワークに居たころには「出前講座」として、たくさんの企業でお話ししてきました。
基本情報を知る事…大切です。
そして、知識だけでなく、実際に出会って学ぶことをプラスすると、更に学びが深まります。
しかし、今日お伝えしたいのは、その少し先です。
「障がい」について知るよりも大切な事… なんだと思いますか???
それは、ずばり…
「発達」について学ぶこと
ここは、力強くお勧めしたい!「発達」について学びましょう!!!(特に支援者)
「発達障がい」と言われる方々も、そうではないと思っている人々と同様に、経験を積み重ねていく中で、発達して、成長して、成熟していきます。
そのプロセスにおいて、脳の仕組みの凸凹により、捉え方、認知…様々とがっていたり、時間がかかったり、敏感だったり、鈍感だったり…しているわけで、ペースもまちまち…環境によっても様々です。
身体を入口にして、刺激を入れていく事で、筋肉の使い方が上手になり、ソワソワする動きが軽減されたり、目で追いかける事ができるようになると、物事の「起承転結」の理解ができて、話の理解の幅が広がったり…苦手だと言われている「先の見通し」の距離が伸びたりと「発達」していくともいわれています。
つまり、「障がい」の情報を知るよりも、人間が誰しも通っている身体、脳、の発達段階を知り、その人の発達の「現在地」を知ることの方が、ずっとずっと理解が深まり、納得感があると思っています!
自分とは違う”障がい者”の話しではなく、同じ”人間”の発達!!そう!ここには”あなた”と”わたし”の違いはあっても、”人間”という共通項での違いであり、勝手に線引きされた”障害者”と”健常者”の違いではないのです。
”障がい”なのか”性格”なのか問題の解決
支援の現場で遭遇する「これは、障がいなんでしょうか?性格なんでしょうか?」という質問…。「発達」について知ることでついに、この問題に終止符が打たれるのではないか!?と大きな期待を(勝手に)寄せています!!!
この質問に対しての、廣田なりの答えは出ておりまして…
「障がいだったとしても、性格だったとしても、その人に起こっている事」なんです。(もっとシンプルに言うと「どっちでもいいのでは??」ということです(;’∀’))
「障がいだったら配慮するけど、性格だったら配慮しない…」という線引きをしようとすると、「ジャッジする」という事に注力してしまい、理屈をこねくり回し…何に困ってるのか、どんな工夫をすると”できるようになるのか”…というところに思考が行きづらくなります。
それでは本末転倒ですね。
また、こんなこともよく言われますよね…。
「発達障がい」=「空気読めない」「人付き合い苦手」、出来ないことが多い…
「発達障がい」≒「特別な才能があるに違いない」
なんて、どちらにも極端な事を言われがちですが、私が関わってきた方々は、地道で、一生けん命な方々でした。コミュニケーションが苦手な人もいますが、話したい人も、かかわりを持つことが大好きな人もいます。
もちろん、アートや数字、記憶などに突き抜けた才能のある方もいますが、それは、なんというか…「発達障がいだから」ではなく、シンプルに、”もって生まれた才能”だと思います。
”障がい”について情報を集めると、そんなフィルターかかった結果としてのトピックに出会いがちですが、”発達”について学ぶと、”道半ば”の過程として捉えやすくなります。
そして、「障がいかどうか」…の領域を超えて、”その人について知る””知り合う”に発展していくと考えています。
発達について学ぶ…ちょっと素敵じゃないですか??
手帳の役割
では、なぜ”障害者手帳”があるのか…そんな声もありそうなので、少し触れてみます。
それは、発達の道半ばである”その人の現在地”では、今の世の中で暮らしていくのに困り事がとっても多くて大変‼であることを示す役割があります。
”障がい者”であることを強調する(証明する)のではなく、暮らしていくのに必要なサービスを受けやすくするためのものです。
”診断”はあっても、暮らしに困っていなければ”手帳”はいらないわけです。社会にある役割であることを忘れないようにしたいですね。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
「発達について学びたい!!!」「次のフェーズに行きたい!」と思った方におススメしたい講座がコチラ↓↓↓↓↓
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公益社団法人 発達協会主催のセミナーです!子供の発達、療育の話題が多いのですが、脳の発達がテーマで、その行動を促していく認知行動療法の基礎も学べるのです。
「子ども!?」という声も聞こえてきそうですが、子どもの発達、療育がわかればそれは成人にもつながっていきます。
支援に関わる”専門職”に特におススメの講座です!
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”適度に重なり合って暮らしやすい社会”を一緒にデザインして行きましょう!!